犬連れ登山 人も犬も危険!

犬の怖い感染症(  重要 

登山は楽しいけれど、リスクを伴います。入山禁止より恐ろしい感染症に気をつけよう!
知らぬ間に感染するおそれがあるので、未然に防ぐことが愛犬の命を守ることになる。
愛犬が喜ぶ姿は楽しいが、愛犬が感染して闘病生活をする姿ほど悲しいことはない。
ダニは低山域に生息し、水場の近く、落ち葉の多いところは特に多い。道以外を歩かないこと。
経験上、3月から10月頃まで、低山域の山行は危険である。下山後、速やかにチェックを!
ダニは、まるで愛犬を死に導く時限爆弾のようなものだ! 怖いよ!丸くて黒い爆弾だ!
基本的にマダニの居る山に登らないこと。低山はマダニの居ない時期に登ること。

マダニ対策(バベシア症)
マダニは犬の命にかかわる「バベシア」という病原体(原虫)を伝播することがある。
バベシアは、主に西日本、九州・四国の一部地域から近畿地方の山野に生息する。
主に西日本のマダニに感染しているが、東へ感染地域を広げており、
近年、東海から関東・東北方面でも発症例が確認されている。
バベシアがマダニの唾液腺から犬の体内に侵入するのは、マダニが吸血活動を始めて、
約四十八時間以内といわれる。バベシアに感染すると、犬は日ごとに衰弱して、食欲も
散歩する意欲も体力もなくなってくる。現在、このバベシアを根治する治療薬も、
感染を予防するワクチンもない。ただ、感染しないことを願うだけである。
下山後、飼い主は直ちにダニをチェックし、すべてのマダニを排除しなければならない。
定期的にダニの殺虫剤の使用と、登山後や散歩後にはブラッシングで、マダニを駆除する。
感染すると食欲不振やふらつきなどの貧血症状を起こし、歯茎などが真っ白になる。
野山にお出かけして1〜2週間してなんだか元気がなくなったら、バベシア症だと疑って
すぐに獣医さんに診てもらってください。マダニの居ないところを歩きましょう。

フィラリア対策(犬糸状虫)
フィラリアの別名は、犬糸状虫と言う。感染すると、心臓(肺動脈)に成虫は寄生して、
心臓病、肝臓病、腎臓病などの病気を引き起こす。犬の命にかかわる寄生虫である。
フィラリアは犬がミクロフィラリアを持った蚊に刺されたときに感染する。
フィラリアの予防薬投与前には、血液検査をしてすでに感染していないことを確認する。
予防薬として認められている薬には、錠剤、散剤、ビスケットタイプ、チュアブルがある。
毎月1回服用すれば予防できる。日本はフィラリアの濃厚感染地域です。

エキノコックス対策(多包条虫) 人や犬に感染 主に北海道
エキノコックスはサナダムシの仲間(条虫)で、本来肉食獣と他の動物(齧歯類や有蹄獣)間で
伝播する寄生虫ですが、ヒトへも感染することがあり、重篤な疾病を引き起こします。
わが国では、北海道で問題となっている種は多包条虫です。この幼虫は人や野ネズミの
肝臓に寄生し、強い病原性を発揮します。成虫はイヌやキツネなどの肉食獣の小腸内に寄生し、
ほとんど病原性は示しません。エキノコックスの発育段階は虫卵、幼虫、成虫の三段階がある。
虫卵は感染した肉食獣の便とともに外界に放出され、周囲の地面や水や植物等を汚染します。
つぎにこの虫卵は埃、食物や飲水などとともに動物に経口的に入ると、小腸で孵化し、肝臓や
肺などに移行し、多包虫に発育します。感染している可能性がある場合、多包虫症の血清抗体
検査をしてもらう。予防は駆虫薬(プラジクアンテル)を定期的に投与する。可能性のある感染
区域に行かないこと。山菜取りや、ハイキング、登山などキツネの来るような野外での活動後は
うがい、靴洗い、手洗い、作業着や着衣の着替え、シャワー、入浴などを励行する。
ちょっと北海道へ登山に行くのはこわいワン!

ツツガムシ病は人に感染
ツツガムシ病は、かつては、新潟、山形及び秋田の3県の河川沿いに発生する風土病とされて
いましたが、 最近では、全国各地でツツガムシ病の発生が見られるようになりました。
ツツガムシ病は、ダニの一種である ツツガムシ が媒介する感染症で、病原体は
Orientia tsutsugamushiというリケッチアです。発熱、発疹、刺し口などが主な症状です。
以前は東北地方の風土病として知られていましたが、1971年に大分県で初めての患者の届出
があり、大分県にもツツガムシ病が存在することが明らかとなりました。ツツガムシ病の治療は、
テトラサイクリン系の抗生物質が有効で、早期に発見し適切な治療を行えば軽快します。
10月から12月にかけて、患者多発地又は、タテツツガムシ、フトゲツツガムシの分布する地域
の山林、野原になくべく立ち入らないようにする。(西日本の場合)
とくに鹿児島県と大分県の一部に感染例が多い。
症状は、悪寒、頭痛、筋肉痛、結膜充血などを伴う発熱で、初めは風邪とよく似た症状を示します。
体温は38〜40度位ですが、その後四肢や顔面などに暗赤色の斑点丘疹状の発疹が現れます。
登山後はすぐに入浴し、付着のおそれのあるツツガムシを洗い落とし、皮膚に刺し口(トゲを刺し
た様な個所)がないか点検した上で、必ず着替えをするようにしましょう。

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